いっそう「田舎に住む」ことが難しくなっていく

「老後は田舎でノンビリして過ごしたい」
「都会の暮らしは限界、地方に移住したい」
「仕事さえあれば田舎で暮らしたい」
「自給自足の生活に憧れる」
「田舎ではこんな素晴らしい生活が待っている!!」

なーんてことを各種メディアで見かけたり、たまに東京に行った際にもよく友人から言われます。

その気持ちは凄く分かりますし、自分自身も都会では経験できなかったこと(いい事も嫌な事も)が経験できています、それは事実です。
川も海も山もあり、自分で作った農作物を頂き、それをお裾そ分けし、季節ごとにそれぞれの自然を満喫できる最高の環境だと思います。

そんな生活について夢を描いている人が多いかもしれませんが、兎に角住んでみないとわからないことが多いです。
近所付き合いや、地区の行事への参加と手伝い、子供がいれば学校や習い事について、色々と都会とでは勝手が違うことが多いです。
これらを率直に相談が出来る相手がいるといいのですが、中々難しいかもしれません。

と、そうは言ってもここまでをクリアー出来きて慣れる事が出来たのであれば、それこそ悠々自適な生活を過ごせるかもしれません。
都会のような満員電車はありませんし(一部時間帯によってはあるかも)、渋滞もそこまでヒドくないので家族で過ごす時間も確保できます。

しかし、地方で生活する事は今後より難しい状況におかれていくと思います。

まずは住居について。

地方はご存知の通り空き家が増え、その持ち主が分からない、もしくはその親族がいなくて放置されている空き家が増加しています。
また、都会へ引っ越し元の家を売りに出すが一向に買い手がつかないという事が多いです(場所によっては売れやすい所もありますが)。

こうなってくると、地方で家を探そうとなると中古物件は無数に出てきます。
しかし、アクセスが比較的良いところはすぐに売れてしまうので、外から来た人が手に入れられそうな物件はどうしても中心地から離れてしまいます。
その物件も何年も手つかずで傷んだ家のケースがこれまで以上に増えていくと思われます。

そうなってしまうと、立て直さなければならなくなります。
また、昔ながらの古民家風の家は外からくる方には人気がありますが、それでもやはりかなりのお金を投入して補修や建て直す必要が出てきます。
そもそもそんな家は売りに出る前に、意外にも壊してしまう人が多いんです。

次に生活環境について。

食料は自分で育てるのが好きな方が多いと思うのでそこまで困らないと思います。
しかし、都会以上に地方ではお医者さんの確保が問題になっています、人手不足です。

また高齢化と働き方改革の影響で地元の若い人達は田舎での就労を好みません。
なぜかというと、未だに完全週休2日の会社は少なく、有給休暇もまともに取らせてくれる会社が増えていません。
会社側としてもカツカツでやっているからです、そんな会社は淘汰されていくとは思いますが、地元で有名な会社ですらそんな状況です。

それでも各県や地域によっては都会よりも平均年収が高く、世帯によっては祖父母・両親・子供が働いていたら世帯収入と可処分所得で考えると都会の数倍以上という家庭もあり結構裕福な生活を送っている家もあるのは事実です。

ただ、コレが消費税増税と平均賃金をもし1,500円なんかにしてしまったら、失業率はまた民主党時代に、いや韓国の事例をみているとそれ以上に酷い状況になってしまいます。
その影響を強く受けるのはやはり地方だと思います、産業の多様性に乏しいからです。

また、地方では車がないと生活できなくなります。
高齢者の痛ましい事故が増えており、免許に対しての制限もしくは車両の性能に対しての必要条件などが出てくると思われます。
地方ではバスが二次交通として活躍していますが、その運転手のなり手がいない状況が継続していきます。
益々、リタイヤして地方に移住したが車がないと生活ができない、けど車が運転できない。

そして、その車をメンテナンスしてくれる車屋さんもデフレで工賃を上げれない、人がいないということで廃業して地域に全くない。
そんな状況になる可能性が見えてきています。

こうなってくると、地方で稼ぐ人がいない、地域にお金が落ちない、人口が減る、こんな状況になります。
そうなってしまうと病院、一部の大手を除く商店、飲食店、観光施設、エンタメ施設など生活するにあたって必要となるものの維持が不可能となってしまいます。

あなたが10年後か20年後か分かりませんが、将来、地方で静かに過ごしたいと思ってもその地方は疲弊しきってしまい、生活するのに最低限必要なケアが受けられない、手に入らない、移動手段がない、そんな地方ばかりかもしれません。

各地方自治体もあの手この手で移住者を増やそうと奮闘しています。
自分も何かしらお役に立てるよう、休日返上で手伝ってますが現実は難しい事が多いです。

企業誘致は人口増加には有効な手立てと思いますが、それは過去の事例でしかなく現在には合致しずらいです。
製造業の企業は既に十二分な拠点と工場をもち、供給が飽和しております。
また自治体間での競争も激しく、レッドオーシャン化しています。

さて、どうすっぺ?

長くなってしまったのでこのくらいにしますが、中々難しい問題です。

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