吉利汽車の19年中間決算が出ました。
以下、サマリーです。
売上:47.55 billion(RMB)
利益:4.00 billion(RMB)
EPS:45.92 cents(RMB)
中間配当:なし
売上が対前年同期比でマイナス11%、利益が同対比でマイナス40%となりました。
また粗利率も20.2%から17.8%まで下がっています。
売上の下落に比べて利益の落ちが激しいことから、販売に苦戦している事が想像できます。
また、通年の販売予想台数も以前にマイナス10%の下方修正をしております(1.36million台)。
そんな中間決算の中で注目した事が2点ありました。
①輸出量の大幅増
2018年は8,699台だったのが、2019年は38,619台と4倍以上の伸びとなっています。
輸出国の詳細は確認できてませんが、この調子で伸びて行くと将来にも期待ができそうです。
②Lynk&Coブランドの販売台数の伸長
対前年比で21%の伸びとなりました。
販売台数は伸びましたが、利益は22%のマイナスです。
値引きが難しそうな高級路線でも販売に苦戦しているようです。
その他にもNEEVの販売数が伸びていたり、新ブランドの”Geometry”が立ち上がったり、各ブランドでの新製品が投入されていたりと注目すべき点がいくつもありました。
あとはこの機会に減価償却関係を増やして落としていますので、来年の今頃の利益は見かけ上増える可能性があります。
いずれにせよ中国経済が盛り返してくれれば、やはり期待が出来る銘柄だと思います。
10年後を楽しみにしたいですね。
※ソース:
https://www1.hkexnews.hk/listedco/listconews/sehk/2019/0821/ltn20190821063.pdf
https://www1.hkexnews.hk/listedco/listconews/sehk/2019/0821/ltn20190821119.pdf