【2020年を考える】③中国編

このシリーズ最後となりました、中国編です。
中国・香港に関してもまず結論から言いますと、、、

2020年は戻りが大いに期待されます!!

あと天安門事件の再来による暴落はないと思ってます。
前回は青天の霹靂事件でしたが、今回は既知であること。
従い、ある程度は織り込まれています。

また先日合意がありましたが、貿易戦争の緩和もあり中国・香港の見直しが期待される年になります。
懸念されるのはパンデミック(新型コロナウィルス)です、これは注視が必要ですが、短期的には丁度いい調整になるのでは?と思います。

以上です!!

と、終わらせたいところですが今回も他の点についても一応見ていこうかと思います。

①香港デモについて
よくメディアでは天安門事件の再来か?!と言われてますが、この可能性は低いと思います。
そろそろ香港市民が疲弊してきて、デモ側との対立が激化or顕在化がされてくると思います。

②中米貿易戦争について
貿易戦争によって輸出が毀損されました。
中国は恐らく、SkinnerとNazak Nikakhtar がそれぞれ立案する安全保障と貿易政策によって苦しめられます。
中々の強権なお二方で、中国に対して強硬に出ています。
この問題が短期で終わらないという根拠はこの2人の政策です、手強い。

ちなみにこの2人は日本語で検索してもほとんど出てこないです。
参考)
https://www.washingtonexaminer.com/policy/defense-national-security/state-department-preparing-for-clash-of-civilizations-with-china
https://www.ft.com/content/0421d498-8002-11e9-b592-5fe435b57a3b

従ってこの問題は向こう10年は付き合っていく問題である、ということを理解しなければなりません。
かといって、必ずしも中米の株式市場に悲観的という訳ではありません。

③一帯一路の推進と金利
アジア諸国への大規模投資が始まっています。
先日もミャンマーからパイプラインを引くという記事がありましたね。
中国は引き続き大幅な政府支出を拡大していくと思います。
これにより、貿易戦争で棄損した需要を取り戻すのが目的です。

また中国の預金準備率はまだ13%もありますので、下げる余地があります。
金利も高水準にありますが注意点としては、借り手が少ない状態で下ればバブルを生じさせるだけです。
この点は要注意です。

余談ですが、デジタル人民元は一帯一路との親和性が非常に良いです。
偽札人民元への対抗策になるし、決済の簡略化、特に国や地域をまたいでの決済には非常に簡略化できます、Swiftも必要ない。

④中国版金融ビッグバン
きました、100%外資の金融機関の認可。
かつての日本の金融ビッグバンのような状況が予想されますが、ここは自分なりに要勉強な箇所です。

参考)https://finance.yahoo.com/news/chinas-44-trillion-market-opening-220000458.html

⑤注目イベント盛り沢山
・2021年:中国共産党結党100周年
・2022年:第20回共産党大会(政権交代?)
・2022年:北京冬季オリンピック

共産党体制が中国にとって間違いないんだ!!、と国内外にアピールが必要になります。
その前の年として2020年は、何がなんでも経済を低迷させるわけにはいきません。
そう考えると、一帯一路やその他経済政策の一層の前倒しや加速が予想されます。

ましてや失敗が許されません!!

また新長征宣言で、米国に負けへんで!!、と習近平から強烈なメッセージが発せられました。
21年に向けて米国に屈しない、という意志表明です。
これによりめっちゃ株式市場は混乱しましたけどね、、、ったく。。。

⑥政権
GDPの成長率を6%以下でもいい、という発表がありました。
習政権は成長時代で6%でオッケー、その後の政権(胡春華?)は5%成長といったところでしょうか。
日本のバブル時代は4%成長、お金が行き場を失い破裂しました。
中国もそういう運命を辿るのか。。。。
その様子を冷静にみながら、株式市場からの恩恵を最大限謳歌したいところです。

⑦その他指標
中国の新規ローンは順調に、安定的に成長しています。
所得の増加ペースも安定的、いずれ日本は抜かれます(沿海部については)。
上海上場企業のEPSは低位で安定している状態が5年間も継続、そりゃ株価は伸びない。
しかし、国営系の企業の整理・縮小が進んでおり民間が増えており、20or21年でトレンドが変わるかも。

以上です。

冒頭にも書きましたが、なんだかんだ調子が良いだろうと思わせてくれる中国の環境です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。