中学校での英語教育においてリスニングは絶対的に足りてません。
足りない原因は色々とあると思いますが、今回はそれには触れません。
そもそもタイトルの様な事を思ったのは、子供たちの学校でのテスト結果を見た後、教室でリスニング問題を
やってみたがきっかけです。
元々、学校でのリスニング部分のテストについては正答率が9割ほどある子供たちです。
どのくらい聴き取れているのかなと思い、練習問題をやりました。
すると大体正解します。
しかし、聞き取った内容を説明させると聴き取れてないことがほとんどだったんです。
その結果、問題と自分が聴き取れた「一部」とを整合させ、類推し、答えていることが分かりました。
したがって、音声の内容を要約させたり(日本語で)、こちらからの質問には答えれません。
また、音声を何度か聞かせて、スクリプトなしにシャドーイングさせると途端に出来ません。
英語が聴き取れていない!!
これには危機感を感じる位のショックでした。
学校の英語のテストは正解できるんです。
しかし、non-nativeが使うようなスターター向けの教材のヒアリングですら殆ど聴けてないんですね。
それでも問題の正解にはたどり着くことが出来る。
このままだと、子供たちがリスニングの何が出来て何が出来ていないのか分からないままです。
この支離滅裂なインプットとアウトプットの結果により子供たちは勘違いをし、危機感がない状態になっていると思います。
コレはヤバいと思います。
なので、自分の教室では英語のスクリプトを渡したりせず、聴けた内容を繰り返しスピーキングさせています。
内容を要約することや聴きとれなかった部分を説明させる、ということもやってます。
この中身のないリスニングの勉強をやったところで英語が使えるようになるのか。
疑問を通り越して危機感すら覚えました。