【CH】鞍鋼(347)について

米国の関税率引き上げと地合の悪さに引きづられ、ガッツリ下げてますね。

ここで明日26日の決算で材料出尽くしとなり、また地合の悪さが継続したらガッツリ下げますね。

 

楽観視している訳ではありませんが、鞍鋼については持ち株を減らしてません。

その理由として3つ上げたいと思います。

 

①米国の関税率の引き上げ

中国から米国への鉄鋼の輸出について、米国の輸入量に占める割合は全体の2%しかありません。

中国産の鉄鋼が別の国を経由して米国に流れている、という話もありますが詳細は不明です。

また中国は米国からダンピングを指摘され、また生産過剰という事もあり供給量の削減を実施済みです。

更には今年も継続して供給量の削減を行うこととしております(全人代での決定事項)。

これらに関しては恐らく周知の事実であり、頭では分かっていても鉄鋼株を減らさねば!!という危機感で売られていると思います。

売られすぎとまでは思いませんが、地合の悪さも手伝って半ば投げ売りと決算前ということで金曜日は下げました。

この関税の適用対象となる、ならないの判断は4月末までに正式決定となります。

従って、結論を急ぐのはまだ早い気がしています。

 

②トランプ流の交渉術

①でも指摘しましたが、新しく上げた関税率の対象外になるかどうか決定するのが4月末です。

関税の上昇は中間選挙に向けた票取りが目的、という声もありますが選挙が11月なのでまだ実行するには早過ぎないかと思ってます。

そうなると今回の関税率の見直しは、中国だけでなく日本(今回関税見直しの対象外となった国・地域以外の国)については交渉のネタにされている気がします。

米国として好条件を引き出す為に、まずは先制パンチといった所ではないでしょうか。

米国としてのメリットは何か?それは中国や日本に米国製品を買わせ、中国や日本が米国製品にかける関税を安くさせる事だと思います。

コレこそ米国のメリットであり、生産者側のトランプ票を獲得できるネタ作りになると思います。

いつもの米国人の交渉術の1つだと思いますので、あまり過剰に反応する必要がないと考えます。

 

③業績

明日26日は2017年の決算発表日です。

予め大幅な業績回復を公告してますので、業績自体は素晴らしい数字が並ぶと思います。

各証券会社も10HKD台を目標株価としています。

亜州IRから出典、業績予想としては、、、

 

売上高:80,634百万人民元

純利益:4,914百万人民元

EPS:0.677

香港ドルに換算すると、EPSは0.838、PERは8.59倍。

 

2017年の実績は上記を参考に見比べたいと思います。

18年の予想ですが、四半期毎の数字を前年同期より少しでも上回っていれば問題ないと考えてます。

しかし、これは自分ルールの1つなのですが、もし2四半期連続で前年同期比を割るような事があれば売ります。

反対に言えば業績改善が顕著で、よっぽどなニュース(例:経営者の不正や株式の売り抜け、更なる悪材料 etc…)がない限り半年は売らない予定です。

 

以上、長々と書きましたが現状の鉄鋼業界と鞍鋼について思う所です。

投資は自己責任で。

 

知らんけど。