久々にオススメ映画を。
◼︎予告編
舞台はアウシュビッツ=ビルケナウ収容所。
そこで起きた大量虐殺の実態を描いた映画。
この主人公の身勝手とも言える行動と収容所での惨たらしい事態をパラレルに映し出す。
またその描写方法も独特で、主人公にカメラを当てる感じも非常に良かった。
本当にサウルの行動にはハラハラと苛立ちと、「何やってんだよ!!!」と声が出そうになりましたが、考えてみると、その行動は現代人には想像なんて到底出来ない労働環境(??)で精神を保ちながら生活するのに、目を背ける、意識をそらす為に必要だったのかと思いました。
またスクリーンもそうですが、人間の見ている部分が極端に狭い事を暗示しているのか?、とも思いました。
そうでなくても、ぼんやりした向こうの方で行われている殺戮や作業が、ぼんやりしているが故に余計に想像してしまいしんどくなる映画でした。
ただ、ラストは思った程に重くならなかったのは、宇多丸さんも言ってましたが背景・舞台とカメラでの描写があったからかと思います。
歴史的な側面から観るべき!!、何ては言いません。
ただただいい映画です、オススメです。